‘衣類の歴史’ カテゴリー

6月はジューンブライド

6月といえば、日本だと梅雨シーズンがまっさきに思い浮かびます。
ですが、結婚したい・結婚を控えている女性にとっては
ジューンブライド、という単語がまず浮かぶかもしれません。

6月に結婚したら幸せになれる、という言い伝えですね。
元々はヨーロッパなどで言われていたもので、諸説色々とあるそうですが。

今回はそんな結婚式にちなんだお話で
婚礼衣装といえば、ということでウェディングドレスの歴史。

記念になるから結婚式を挙げてウェディングドレスを着たいという女性は多いですね。
元々は、ローマ帝国の時代までさかのぼるそうです。
昔は、今のように白だけではなく、青や赤など様々な色のドレスがあったのだとか。
今のように白が普及したのは、ヴィクトリア女王の婚礼で着用された18世紀以降の事。
でも、今でも薄いピンクのドレスなどは目にすることはありますね。

ところで日本でウェディングドレスが普及しだしたのはかなり最近になってから。
ちなみに、1873年に、磯部於平という方が着用したのが最初です。
当時は洋装が今のように普及しておらず、特にドレスなどは輸入だけだったので
きっと注目を集めたのではないでしょうか。
そういった理由で、当時は一部の著名人のみが取り入れてたそうです。

一般に普及しはじめたのは、その後1900年代に入ってからのお話なので
日本での歴史はまだ100年ぐらいしかないということになりますね。

 

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歴史は繰り返す。服飾も?

ことわざに「歴史は繰り返す」というものがあります。
これは、人間の本質は変わらないので過去にあったことはまた起こるという意味。
生きていると、様々な場面で繰り返すような場面に遭遇するのではないでしょうか。

では、身近な服飾関係だとどうでしょうか?

日本に洋服が伝わったのは、歴史は古く戦国時代から。
宣教師などが、ポルトガルから布教のために伝来した、という歴史は学校で学んだと思います。
ですが、まだ一部の武将が着用するなどにとどまっていて、一般に広く普及しだしたのは戦後。
実は普段みなさんが洋服を着るようになってからの歴史は浅いんです。

その短い歴史の中でも、様々な流行が生まれては消えていきました。
古いものですと真知子巻き・パンタロン等。
ところが、昔に流行ったものが後年になって再度ブームになるという事も起きています。

たとえば60年代に流行したミニスカートは、その後70年頃には収束しますが
80年代に入り再度ブームを巻き起こします。
他にも90年代に流行したアイテムが2014年にも流行の兆しを見せていたり。

服飾の技術や時代背景によって、完全に繰り返しているとは言い難いかもしれませんが
それでも簡単に見ていくと「歴史は繰り返す、もちろん服飾も」といってもいいかもしれませんね。

最先端をいきたい、という人は昔のファッションについても研究してみるともしかしたら
誰よりも早く流行をつかむことができるかもしれません。

 
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思い出深い学生服

学生の時の思い出と言えば学生服と答える人も多いのではないでしょうか。
特に制服姿の写真は思い出深く、制服を今も保存して取っといている方も。

男性の学生服と言えば学ランが多いですよね。学ランの学は学生の学で、ランは洋服を蘭服と言っていたことに由来するという説があるそうです。

詰襟の制服は初期のものは官給品で工部省や農学校で利用されていたもので、洋服は開化政策の一部であったといいます。当時は学生服と家な和服に学生帽をかぶるとが主だったそうです。
制服は高く、庶民には手の届かないものであったそう。

現在では制服は一般的となり、学生帽をかぶっている学生・生徒は見ませんが学生帽は制服として重要な役割をしていたのですね。

近年の制服はとてもおしゃれで実用にもたるものが増えてきました。
有名ブランドのデザイナーが制服を手掛けることも少なくありません。

衣類の素材も変化しており、汗を吸いやすく発散しやすい素材、洗いやすくシミに残らない素材、皺になりにくい素材等工夫が凝らされているのです。
活動しやすいデザインに、汚れにくく洗いやすい素材へと変わっているのです。

同じがくらんでも、今と昔では変わっているかもしれません。
見えないところに変化がゆっくりとおとすれているのです。

 
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